皆様ご存じのこととは思いますが、体外受精胚移植等の生殖補助医による妊娠(ART妊娠)に関しては、妊娠の転帰、分娩の様子、新生児の状態などを不妊診療施設から日本産科婦人科学会に報告する義務があります。
しかし、最近は、分娩を取り扱う不妊治療施設の減少や、分娩を取り扱う施設自体の減少により妊婦健診施設と分娩施設が異なる(帰省分娩を含む)妊婦さんの増加などにより、正確なART妊娠転帰等の記録が保存・回収されにくくなっており、学会への報告に困難をきたすことが多くなっております。
また、不妊治療施設と分娩取り扱い施設との相互理解が不十分であることもART妊娠転帰等の報告が回収されにくい要因となっている可能性も否定できません。
そこで、神奈川県産科婦人科医会は、不妊治療施設と分娩取り扱い施設の双方向の情報交換の一助となるよう、県下の全会員が共通書類を用いてART妊娠の転帰等を正確に記録するための各文書および文書取扱マニュアルを作成しました。
若干、分娩取り扱い施設にご負担があるかと思われますが、妊婦さんご本人にもご協力をお願いし、妊娠転帰に関する情報の回収が向上するよう医会として努力したいと存じます。
この文書取扱マニュアルが広く浸透しART妊娠転帰等の情報が正確に日本産科婦人科学会に届くようになることを期待いたします。
平成26年3月「ART妊娠に関わる転帰等にかかわる文書の取扱いマニュアル」を改訂致しました。
内容を簡潔にして使い易いように工夫致しましたので、多いにご活用頂ければ幸いです。
ART妊娠の転帰等(生殖補助医療による妊娠の転帰、分娩の様子、新生児の状態など)にかかわる文書の取扱マニュアル
PDFでダウンロードART妊婦診療情報提供書
WordでダウンロードART妊娠後転帰等返送状
WordでダウンロードART妊娠後転帰等返送状サンプル
Wordでダウンロード患者様宛追跡調査依頼書
Wordでダウンロード分娩医療機関宛追跡調査依頼書
Wordでダウンロード追跡調査ご協力の御礼
WordでダウンロードPDFファイルを表示するためにはAdobe Readerのダウンロードが必要となります。
Outlook Expressをご使用の場合、セキュリティの設定によって、添付のPDFファイルを開くことができない場合があるようです。Outlook Expressメニューバーの[ツール]–[オプション] から [セキュリティ] のタブを選び、[□ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない]のチェックをはずし、[OK]をクリックしていただくと、ファイルを開くことができます。添付ファイルの確認後はセキュリティ上、再度チェックをつけておくことをおすすめします。